補助金の相談
補助金は資金調達の大きな助けとなる。しかし、補助金の申請は煩雑で、適切な書類作成や申請手続きが求められるため、申請する前にある程度は勉強していきたい。勉強をした後でも、初めての申請する際には相談できる相手が欲しい。今回は、補助金申請を成功させるために、どこで勉強をすればいいか、申請をするときだれに相談すべきかを列挙する。
補助金の内容・ルールについて
補助金は主に国や地方自治体の公的機関が提供するため、まずは公式相談することが重要。公式ルールは公式に聞くのが一番である。ただし、その補助金の公募要領は概要版でもいいので目を通し、把握しておくように。相談会に言って補助金の内容について、会話がかみ合わないとお互いつらい。
(1) 商工会議所・商工会の経営相談窓口
地域の商工会議所や商工会では、中小企業向けの無料相談を提供しており、補助金の申請に関するアドバイスを受けられる。持続化補助金などでは商工会議所との連携を求められる。補助金の案内が出たらとりあえず足を運ぶ感じで。商工会に入っていない場合でも相談を受け付けてくれる場合もあるが、今後補助金を申し込みまくるなら入ってしまったほうがいい。
相談できること:
- 地域特有の補助金情報
- 申請書の作成サポート
- 採択されるためのポイント
(2) 取引のある銀行・信用金庫
補助金対策をしてくれる部署とかがあったりする。概要の説明や添削などを行ってくれて、おそらく一番フレンドリーに相談しやすいかと思う。ただ、補助してくれる範囲については金融機関ごとにばらつきがある。料金については各金融機関によって異なるかと思うが、筆者は今のところ無料のところとしか当たっていない。融資の相談も並行できるのでおすすめ。（当然、補助事業の融資はその金融機関で借りてあげようという気にもなる。）
相談ポイント:
- 無料の経営相談
- 申請書の作成サポート
- 融資相談
(3) 地域の中小企業支援センター（よろず支援拠点）
初めて聞いた人もいるかもしれないが、中小企業基盤整備機構が用意した、中小企業のお悩み解決を目的とする機関。補助金以外にもわからないこと、困ったことがあればとりあえず相談に行ける。無料なので助かる。所在リストは以下の通り。
相談ポイント:
- 無料の経営相談
- 事業計画のアドバイス
- 補助金の活用事例の紹介
(4) 中小企業診断士や補助金コンサルタント
中小企業診断士や補助金コンサルタントについて、中小企業診断士は国内有数の難関資格。これ持ってるコンサルなら他のコンサルよりはクオリティはたぶん高い。逆にFP３級とかは飾り。補助金に特に関係はない。無資格よりはましのはず。たまに無資格の補助金コンサルでも妙に凄腕の人が居るが、貴重な補助金の機会でコンサルガチャやるわけにはいかない。補助金コンサル強みは「補助金に特化している」ことだ。どれぐらい補助金に強いかがそのコンサルの「品質」ということになるが、品質を判断する目をこちらが持っていないといけない。初見で相談するならもう丸投げ、何が起こっても文句なしの意気込みで言っていただく形になる。専業なだけあってやはり補助金申請が得意なのと、公式では言ってもらえない裏技も過去の事例から習得していることが多い。（締め切り関係とか）。善し悪しの見分け方は一概にこれといったものはないが、電話かけてくるようなコンサルはダメ。基本的に良いコンサルは人伝いに紹介してもらうのが一番（というべきかましというべきか。）
持っていくべきものリスト
手ぶらで行くと全部口で説明しないといけないので大変。筆者が相談者からいただいているものは以下の通り。
- 会社概要またはホームページ
- ３年間の直近の決算書（概況と財務３表だけでも）
- アバウト、箇条書きでもいいので補助事業の計画書
- 導入する設備などのパンフレット、またはメーカーのホームページ
まとめ
「わからなかったら人に聞く」と「聞く前に調べる」こと。公募要領はページ数も多いが、公募要領が読めないようでは事業計画書は書けない。一貫性のある計画を作るなら、公募要領と補助事業でやりたいことを完璧に脳に入れてから事業計画書にぶつけること。言語化が難しい、やりたいことは決まってるけどどうすればわからない時が絶好の相談タイミングである。
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